システムエンジニアから営業職への転職

私が3年前に転職したお話をしたいと思います。まず、私が以前いた会社はどのような会社でどういった職種であったか。業種としてはIT業界にいました。その中で当時の会社は、システム開発を行っている会社の8割が技術者の会社でした。受託開発を行っていましたが、客先常駐での開発がほとんどでした。

その中で私はというと、まず1人で客先のプロジェクトに1人の開発メンバーとしてアサインされます。そこから、信頼を勝ち取り、自社のメンバーを追加していくことや、常駐先の会社で発生する他のプロジェクトに鼻をきかせて、より自社のメンバーを増やしていくことでした。そうして、自社メンバーを増やし、管理マネジメントもできるようになってきたことで、次のキャリアを考えるようになりました。そこには、他のメンバーの成長も当然ありました。またプロジェクトの納品時期もあり、ひとつの区切りがみえてきたこともきっかけでありました。

具体的に退職を決意したのは、実際に退職をした半年ほど前でした。会社を辞めるために旧勤務先で行ったことは、できるメンバーに自らの仕事を少しずつ振って成長を促していくことでした。また自分からの指示で動いていたメンバーを常駐先の社員と直接やりとりするようにしていったり、客先とメンバーとの信頼関係も築いていきました。そうすることで、自分が抜けたあとの実際の業務に差しさわりがないようにしていきました。また、新しい会社に決まったのは、退職2か月ほど前でした。そこから、旧勤務先に正式に話をして、プロジェクトの区切りがつく時期や、代わりの社員のアサインなど調整を十分にできる期間をとって退職へと進んでいきました。

退職を告げたときは、やはり引き止めをされましたし、すぐに納得してもらうことではありませんでした。旧会社の社長とは2回3回話し、また常駐先の社員のかたにも引き止められました。しかし、これから自分が描いているキャリアや、やりたいことなどを真剣に話していくうちに理解して頂け、また最大限、現在の業務に支障がないようにしている姿勢も分かって頂けました。最後には、様々なところから送別会を開いていただき円満退社となりました。新しい会社では、技術力をもった営業として転職しました。

転職して良かったことは、これまでは仕事として存在しているものを進めていくことから、仕事を創る立場にかわったことで、ビジネスの全体像をみることができたことでした。またこれまでの経験として、営業として売ったあとのアフターフォローもすることができ、お客様との信頼関係構築におおいに役だちました。

一方で、困難だったことは、金銭的な感覚が技術者と営業職ではかなり意識やスキルの差があったことでした。また見積もりの作り方から受注までなど、物がどのような仕組みで売れていくのかということを最初は全く知らなかったことは大変でした。それ以外に、何も無いところから目に見えない売るための仕組みづくりや、売ってもらうために販売代理店の方々にどう動いてもらうかなどを考えることや、人を動かすことの大変さにはとても苦労しました。旧会社の社員との関係は、今もまだ続いています。

時々、近況報告に食事をすることもありますし、毎年年賀状のやりとりも行っています。旧会社もそれぞれのパートナー会社と良好な関係を続け、また良い社員が入っていることをきくと、自分自身に対しての刺激にもなります。仕事上で直接関わることはまだありませんが、いつか何かできればよいと私も旧会社の方も思っています。とても良い経験をさせて頂いた旧会社にはとても感謝していますし、この経験を通じて自分本位の転職をしないことが、転職後の良好な関係を続けていくことだと思いました。